【講義】小無健司先生、最終講義

平成30年3月2日、金属材料研究所2号館1階講堂にて、小無先生の最終講義が開催され、教員一同参加しました。また、講義の様子は東北大学金属材料研究所附属量子エネルギー材料科学国際研究センター(以下、大洗センター)の会議室にも配信され、お世話になった生徒・職員が拝聴しました。

小無先生は核燃料開発で活躍されていらっしゃり、とりわけ量子論に基づいた計算科学的アプローチでの酸素ポテンシャル制御について多くの成果を報告されています。最終講義では、そのルーツが1986年チェルノブイリ原発事故当時に米国留学で感じられた“興味”にあることなど、御自身の研究歴とこれまでに起きた原子力分野の事故事例と関連付けてお話し頂きました。

云うまでも無く、核燃料(ウラン-プルトニウム酸化物および水素化物)は非常に高線量の物質であり、小無先生は研究者として、また、大洗センターの安全管理部長として我々従事者が安全に放射性物質や核燃料の取扱作業ができる環境の整備に御尽力なされました。

これまで、大きな放射線事故無しに多数の大学教員・学生が出入りする共同利用施設として大洗センターの運営がなされていること、また、震災後減少した原子力若手育成事業・共同利用が大きく回復し大洗センターでの進学を希望する学生も増えてきていることは小無先生の大きな貢献があってのことです。
幸運にも小無先生には、次年度からも特任教員として大洗センターに御所属頂き、センター運営や安全管理、若手育成事業への御助言を頂けるそうなので、写真のように、みんな安心していつもの笑顔で最終講義を楽しみました。

(写真撮影) 本多
(文責)    吉田

実験設備 研究課題申請大洗における宿泊施設
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